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新英語教育研究会神奈川支部HP

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2006.6 会報134:音読指導テクニック

2006年6月例会(会報134)
●学習:音読指導のテクニックのいろいろ
萩原一郎さん(神奈川県立白山高校)
 実際の音読指導を「音読のバリエーション~読みからSpeakingへ」(8000円)で視聴し、ワークショップで体験しながら、授業で使える様々な音読指導の方法を学習しました。

(1)音読のバリエーション
・ 繰り返し音読させる活動
(a) Overlapping(CDと同時に読む)
(b) Buzz Reading(キッチンタイマーを黒板に貼る。2分間で音読)、
・ 退屈させずに繰り返し音読させるテクニック
(a) 速度に変化をつける:Speed Reading (1分間など時間を決める)、Chase Reading(ペアワーク。生徒1が1文読んだら生徒2がスタート、生徒1は追い抜かれないように読む)
(b) 声の大きさに変化をつける:「つぶやき読み」「大声読み」「つぶやき読み+大声読み(手をたたいたら大声からつぶやきに切り替える)、Interference Reading(じゃましたい人のそばで大きな声で読む。何人がくっついてもよい)
(c) 相手に分かるように音読させる:音読リレー(ペアで背中合わせで相手に伝わるように読む。意味がつながっているところまで何文読んでも良い。グループワークでじゃんけんに勝った人は最初と最後の1文を読めばよく、残りを3人で読む。早く終わったチームが勝ち)音読&通訳、Listen & Repeat(ペアワーク。1文読んだら後から繰り返す)
・ 日本語を使って意味を考えさせながら繰り返し音読させる方法
教師が「最初の語で」リードする「日本語で」リードする
ペアで立って行い、終わったら座る=だらだらさせない
・ 生徒の読みを教師が確認する方法
Word Hunt(先生が1語言い、本文から探してその単語を含む1文を読む)/四方読み(buzz reading中にどこを読んでいるかモニターできる方法=立って行う。1回読んだら時計回りに体の向きを90度変えると4回で元に戻る)

(2)例会参加者の声
・ 中学Iさん:ペアやグループが出来ない状態。個々の「つぶやき」「大声」「ワードハント」は明日からでも使えそう。
・ タケノコ読み:雨後の竹の子のように、自主的に次々と立ち上がって読む、という活動。
・ 高校Nさん:いわゆる「リッスン&リピート」は良くないと言われたことがある。
・ Yさん:達人セミナーで、机や手をたたく「バンバンリーディング」を知った。「なかよしバンバンリーディング」は文の途中にある内容語のひとつを選んで穴埋めのような感じで教師が机や手をたたき、生徒は本を見ないでその語をあてるもの。「いじわるバンバンリーディング」は機能語(in / to / wasなど)のところで。
■参加者の感想
? いろいろな方法を聞き、実行したい。
? ジャパンライムのDVDから「音読指導のバリエーション~読みからスピーキングへ」を見て、実施にワークショップを行い、楽しい時間でした。音読方法にも本当にいろいろあることを改めて実感しました。それぞれの音読には一定の意味を持たせることの重要性も感じました。
? 音読で…Word Huntを使ってみたい。
? 「つぶやき読み+大声読み」とWord Huntは早速やってみます。うまくいくと思いますね。
? 音読のバリエーションのビデオとその後実際にビデオの中で使われた手法を先生方相手に試してみるの「明日から使える」というレディネスを高め、大変良いと思いました。
? ビデオを観て、リーディングひとつとっても、いろいろなやり方があり、興味深かった。今、少人数が増えてきて、readingはかなり効果的にやれるようになっている。教師がモニターしやすいから。
? 音読のいろいろなバージョンの提供、ありがとうございました。いくつかをやらせてもらいたいと思います。大変参考になりました。
? 途中からでしたが、ワークショップに入りやすく誘導していただいて、楽しめました。「これはよい」と感じたアイディアは、雨後の竹の子のように次々と自ら立ち上がって読む「タケノコ読み」と、教師の言った単語がある文を教科書で見つけた人が立って該当する文を読み上げる「Word Hunting」でした。


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